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2008年10月 6日 (月)

自分が載っていない戸籍謄本の取得

平成20年5月1日に改正された戸籍法では、従来の「戸籍の公開原則」が改められました、とはこのブログでも何度か書きましたね。
「戸籍の公開原則」とは、従来の戸籍法で「何人でも戸籍の謄本もしくは抄本または戸籍に記載した事項に関する証明書の交付を請求することができる。」と規定されていたように、戸籍は“公開”することが原則だったのです。

今回の改正で何が変わったかと言えば、自分が過去から現在までに1度も記載されたことがない戸籍を取得できる場合を限定したのです。
いわゆる「第三者請求」と呼ばれるものですが、これには戸籍に記載されている者からの委任で取得する代理請求は含まれません(代理請求は本人請求です)。

取得しようとする戸籍に記載されている者の委任がなくても、「これこれこういう理由」ならたとえ第三者でも交付請求できますよ、という場合を限定したのが今回の戸籍謄本等の交付請求についての戸籍法改正の目玉です。

自分の戸籍や、自分の配偶者・直系尊属(親や祖父母などの直系のご先祖)・直系卑属(子どもや孫などの直系)の戸籍の交付請求は従来通りできますし、その戸籍を必要とする理由を明らかにする必要は原則ありません。

が、戸籍に記載されている者以外の第三者がその戸籍に記載されている者の委任なくして、戸籍の交付請求をする場合は、その戸籍を必要とする理由によって、“明らかにしなければならない事項”が規定されました。

ということは、第三者が本人の委任なく戸籍謄本等を取得するには、その「戸籍を必要とする理由」が戸籍法に規定されている項目に合致し、かつ、その理由ごとに定められている「明らかにしなければならない事項」を明らかにすることが必要になったのです。

文章にすると、ヤヤコシイですね。

要は、何の理由もなく他人の戸籍を取ることはできないし、たとえ理由があっても戸籍法に規定されている「理由」がないと人様の戸籍は勝手には取れませんよ、と規定されたのです。

個人情報の保護に対する社会的な要請の高まりや、不正に他人の戸籍謄本等を取得するという事件の多発が、今回の戸籍謄本等の交付請求についての戸籍法改正の主な理由のようです。

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コメント

ちと気になるのが、10条の2の③と④の違いです。
行政書士が無条件で外されるのが気にいらねぇ。。。

投稿: クレヨン | 2008年10月 6日 (月) 18時18分

クレヨンさん
あれは、不服申立てなどの、ある意味紛争性のある業務の代理権を持っている士業者の規定ですから…^^;
そのうちADRで…って4期生の応募しました?

投稿: おさる | 2008年10月 6日 (月) 18時57分

クレヨンさんのご意見のとおり、気にいらないことですね。
 平成19年5月11日法律第35号により改正法が公布された時から、気になっていました。
 戸籍法第10条の2第4項による請求ができる者には、行政書士と海事代理士が外されていますね。
 第3項の定めによれば、第3項にしたがって請求する場合においては、依頼者の氏名又は名称及び当該依頼者についての第1項各号に定める事項を明らかにしてこれをしなければならないとされています。

投稿: ヒッキー | 2008年10月 6日 (月) 22時04分

ヒッキーさん
行政書士業務として法定されている業務に、紛争処理手続きおよびその業務を代理して行える、という規定がないのは如何ともし難いです。
相続案件とかで、戸籍謄本等を取得するのに依頼人の名前や戸籍を必要とする理由を市町村長に対して、伏せなければならない理由も見当たりませんので、いいのでは?と思っていますが…。
紛争性のない業務では、弁護士以下法定されているすべての士業者が依頼人の名前や戸籍を必要とする理由等々を明らかにしなければならないわけですしね。

投稿: おさる | 2008年10月 6日 (月) 23時02分

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