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2008年8月 3日 (日)

遺贈の規定が準用される死因贈与

日曜日恒例、サムライ塾早朝民法ゼミに行って参りました。

今日は午後過ぎからは身体を壊しそうな勢いの暑さでしたので、講義が午前中なのはホント助かります。

さて、ここのところずっと死因贈与について勉強していますが、何だか解ったような解らないような不安な気分にさせるのが死因贈与です。
なぜそんな微妙な気分になるのか考えてみると、死因贈与は「死んだらあげる」と「死んだら貰う」という双方の意思の合致を要する贈与契約の仲間のくせに、相手の意思はお構いなしの単独行為である遺贈の規定を準用しているからに他なりません。

遺贈の規定を準用すると、たとえば古い死因贈与契約書と新しい遺言書が出てきた場合、死因贈与契約書と遺言書が抵触する部分は、後の遺言で前の死因贈与契約を撤回したものとみなされます。

贈与者の最終意思を尊重するという立場から言えば、たとえ死因贈与契約をしていたとしても、死ぬ間際にその契約とはまったく違う内容の遺言を書き残していた場合、遺言を優先すべき(契約は遺言と抵触する範囲で撤回?)という理屈も解らないわけではありません。

しかし、お互いに納得して契約したのにも拘らず、何のリアクションもなく一方的にキャンセルってどうなの・・・?
しかも文句を言う相手はもうこの世にいないと来ては、踏んだり蹴ったりだよなあ・・・。

実際、判例や学説も賛否両論あって、契約を優先すべきという意見もあるようです。
最高裁の判決にも、死因贈与に至る経過や態度その他の事情を考慮して、自由な取消し(撤回)を認めなかった例もあるようです。

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コメント

結局はバランスの問題になるのかなというところです。
ケースバイケースというのがいやらしいところですね。

投稿: クレヨン | 2008年8月 4日 (月) 08時51分

クレヨンさん
具体的な状況が、それぞれ違うわけだから結果が違って当然といえば聞こえはいいですが、結局のところ契約関係の条文を単独行為の条文で規律しようとするのは、如何せん無理があるのだと思います。
まあ、そこが面白いところなのかも知れませんが…^^;

投稿: おさる | 2008年8月 4日 (月) 10時58分

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