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2008年7月14日 (月)

遺贈から死因贈与への転換

遺言書をせっかく書き残しても、無効になってしまう場合があります。

たとえば、「Aさんに全財産を遺贈する」と記した自筆証書遺言に日付がなかった場合、方式に欠けるため、この遺言は無効になってしまいます。遺言が無効になってしまえば、遺言の内容である遺贈も無効になってしまいます。

ところが、遺贈としては無効であっても、死因贈与として有効とされることがあります。

昭和56年8月3日の地裁判決ですが、自筆証書遺言に日付がなかった事例で、遺贈から死因贈与への転換を認めた判例があるのです。

他にも、押印がなかった事例(水戸家審昭和53年12月22日)や、日付・押印がなかった事例(広島家審昭和62年3月28日)で、遺贈から死因贈与への転換が認められています。

亡くなった方の最後の意思を尊重するという意味においては、いいことですが、何だかシックリこないというか、何でもアリ?みたいな・・・妙な感じがします。

遺贈は遺言者の一方的な意思表示ですが、死因贈与は契約ですからお互いの合意が必要なハズなんですが・・・。
まぁ、後から受贈者が承諾することも出来るわけですから、遺贈から死因贈与への転換もアリなのかもしてませんが・・・うーん。

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コメント

気になる内容だったので、コメントさせていただきます。はじめまして、三重県の行政書士池山敦と申します。

先日このような事例について、三重会の研修会で、司法書士のベテランの先生にお聞きしました。

死因贈与への転換をしている時点で、贈与の申し込みを承諾している、と考えるのかもしれないですね。契約書としても、日付の記載は必ずしも必要でないのかもしれませんが、確かに、微妙ですね。

失礼いたしました。また、お邪魔いたします。

投稿: 行政書士池山敦 | 2008年7月14日 (月) 21時30分

これくらい微妙な案件になると、やはり判例をじっくり読む必要がありそうですね。

投稿: クレヨン | 2008年7月14日 (月) 22時41分

池山敦先生
コメントありがとうございます。
はじめまして、山本です。
最初は単純に、遺言者の意思を尊重する良い解釈…と思ったのですが、よくよく考えると、何のために遺言の方式が厳格に定められているのか…と思ってしまいました。
遺言書自体に「Aさんも遺贈を承諾している」的な文言があれば納得できるんですけど、どうなんでしょうね^^;

ブログ拝見させて頂きました。
三重県の方なんですね~旅行で2度ほど行ったことがあります。
三重と言えば、お伊勢さんと松坂牛(でしたよね?)!
和田金のしぐれ煮は絶品でした(^^)
また行きたいですtaurus

投稿: おさる | 2008年7月14日 (月) 23時02分

クレヨンさん
死因贈与はやっぱり難しいですね^^;
でも面白いですhappy01

投稿: おさる | 2008年7月14日 (月) 23時35分

そして、イセエビです!(笑)
失礼しました。山本先生、ブログご覧いただいてありがとうございます。

>何のために遺言の方式が厳格に定められているのか

ほんとですね。私もそう思います。

勝手ながら、先生のブログリンクさせていただきました。もしよろしければ、リンクしていただければ光栄です。

ぶしつけで失礼いたしました。よろしくお願いいたします。失礼します。

投稿: 行政書士池山敦 | 2008年7月15日 (火) 17時01分

池山先生
おお、イセエビも三重ですか~そう言えば名前からして“伊勢”でしたね。
リンク有難うございます(*^_^*)
こちらもリンクさせて頂きました。
今後ともよろしくお願い致しますhappy01

投稿: おさる | 2008年7月16日 (水) 11時12分

リンクありがとうございます。
愛玩動物飼養管理士という資格ははじめて聞きました。何か、ペットの関係なんですね。
資格取得への勉強ご苦労様です。
陰ながら、ご武運をお祈りいたします。
今後とも宜しくお願いいたしますm(__)m


投稿: 行政書士池山敦 | 2008年7月16日 (水) 14時53分

池山先生
愛玩動物飼養管理士は、各種動物の飼養管理、しつけなどを体系的に学び、その知識を普及する指導員です。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.jpc.or.jp/kanrishi.html
>陰ながら、ご武運をお祈りいたします。
有難うございますhappy01

投稿: おさる | 2008年7月16日 (水) 15時49分

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