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2008年6月 8日 (日)

無権代理と相続

何の代理権もない者が、本人の代理人と称してする代理行為を、無権代理といいます。

息子が、父親の代理人と称して、父親の不動産などを売却してしまう行為が、その例です。

無権代理行為は、本人が追認をすると契約の時に遡って有効に成立します。
しかし、本人が追認をしなければ無権代理人がした行為は原則として、本人に効力は及びません。
また、本人は無権代理行為の追認拒絶をすることもできます。

父親の不動産を息子が無断で代理人として売却した後、父親が追認や追認拒絶の意思表示をする前に死亡し、息子が父親の財産を相続した場合、息子がした無権代理行為の効力はどうなるでしょうか。

相続が始まると、原則として亡くなった方の権利義務は相続人に包括的に承継されます。

では、息子は相続した父親の“追認拒絶権”を主張して、自分が無断でした無権代理行為を拒絶できるでしょうか?

父親の相続人が息子一人だった場合は、無権代理は当然に有効となります。
なぜなら、父親(本人)と息子(無権代理人)が相続により同一に帰することになるからです。結局のところ、本人が自らその行為をしたのと同様の状態に置かれることになるのです。この場合息子は、追認拒絶をすることは出来ず、不動産の売却に応じなければなりません。

相続人が息子だけでなく複数いた場合は、息子以外の相続人が全員追認した場合、息子(無権代理人)は追認拒絶をすることはできません。
しかし、息子以外の共同相続人が追認拒絶をした場合は、息子が無断でした無権代理行為は、息子を含めた全相続人に効果は帰属しません。

その場合でも息子は無権代理人として、無権代理だと知らなかった不動産の売買の相手方に対して損害賠償等の責任を負う事になります。

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コメント

実際にはまだ遭遇したことはありませんが、ありそうな話ですよね。
だから特に不動産売買は慎重にということですね。

投稿: クレヨン | 2008年6月 9日 (月) 12時02分

クレヨンさん
ホント、実際にありそうな話ですよね。
不動産売買も、不動産の登記手続きも慎重に、ですね^^;

投稿: おさる | 2008年6月 9日 (月) 17時40分

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