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2008年4月13日 (日)

特別受益者の相続分

毎度おなじみのサムライ塾早朝民法講座です。

民法903条には、共同相続人の中に、亡くなった方から遺贈を受け、または生前に生計の資本として贈与を受けた者があるときには、相続開始時の相続財産にその贈与の価額を加えたものを相続財産とみなし、これに各自の相続分を乗じて得た結果から、贈与および遺贈の額を差し引いたものが、その者(贈与または遺贈を受けた者)の具体的相続分となるとあります。
財産をより多く譲り受ける(譲り受けた)相続人と、その他の相続人との公平を図る規定です。

遺言により遺贈を受けたり、被相続人から生計の資本として贈与を受けた相続人を、特別受益者と言います。

特別受益として問題になる生前贈与は、「婚姻もしくは養子縁組のためもしくは生計の資本としての贈与」と903条は規定しており、具体的には結婚を機に譲られた不動産や、高等教育のための学費、持参金などです。

ただ、この規定は解釈規定ですので、亡くなった方が生前贈与や遺贈について、相続とは関係ない旨の意思表示をしていた場合(遺言書で意思表示した場合も)は、その意思に従い、相続分算定に加算しません。

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法律」カテゴリの記事

コメント

なるほどっ「相続とは関係ない旨の意思表示をしていた場合」には加算されないんですね。
勉強になりましたです。
また勉強しに来ます(笑)。

投稿: しんた | 2008年4月13日 (日) 21時13分

しんたさん
この意思表示(特別受益の持ち戻し免除)は黙示的になされたものでも有効な場合があります(病気のため独自の生計を営むことが困難な状態の者に、他の相続人よりも多く宅地を贈与したという事案)。
相続人間の公平性よりも、被相続人の意思を優先したものですが、遺留分を超え他の相続人より遺留分減殺請求があった場合には、遺留分を侵害する限度で効力を失います。

投稿: おさる | 2008年4月13日 (日) 21時53分

問題になった903条の養子縁組の件につき手持ちの本で見てみると、「結婚や養子縁組をした時、そのしたくや持参金などの形で相当の財産贈与を受けること」ってありましたよ。

投稿: クレヨン | 2008年4月13日 (日) 22時37分

クレヨンさん
「したく」って・・・支度金のことかな?
時代を感じる条文ですね(*^_^*)

投稿: おさる | 2008年4月14日 (月) 01時12分

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