« 団塊世代応援シンポジウム | トップページ | 13年後の謝罪 »

2008年2月10日 (日)

相続・銀行預金の払い戻し

日曜日です。毎度おなじみのサムライ塾早朝民法講座へ行って参りました。今日はちょっと目先を変えて「遺産の範囲」です。

「遺産」と言うと、現金、預金、不動産、有価証券にゴルフ会員権などさまざまですが、複数の相続人がいた場合、それらをどのように相続人間で分配するかは、遺産相続の一連の流れの中でも相続人の一番の関心事ではないかと思います。

ところで、遺産の中に“預金”があった場合、実際にはどのような方法で払い戻しをするのでしょうか。
通常、預金者の死亡を金融機関が知った場合、預金口座は凍結され引き出しができなくなります。
判例では預金債権も、相続開始とともに当然分割され、各相続人は相続分に応じて権利を承継取得する、という立場をとっています。
たとえば200万円の預金を法定相続分同一割合で2人の相続人が相続する場合、判例で考えればどちらの相続人も単独で金融機関に対して、自らの法定相続分100万円の払い戻し請求ができる、という理屈になります。

ところが預金払い戻しの実務は必ずしもそのようにはなっていません。
法定相続分による相続が行われるのか、相続人による協議分割が行われるのか、または遺言書が存在する場合もありえます。事実上各相続人の相続分は不明確なのです。なので実務では、銀行が相続人間のトラブルに巻き込まれないようにするため、相続人全員の承諾書を要求しています。

預金について相続が開始した場合、銀行は
○相続人がだれであるか
○遺言の有無
○遺産分割協議の成立・不成立
などを慎重に調査します。

ただし各銀行の方針によって、または個別的な内容によって払い戻しについての結論は異なります。

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ    ← ランキングに参加してます。ご協力をお願い致します(*^_^*)

ブログランキング

人気ブログランキング【ブログの殿堂】

|

« 団塊世代応援シンポジウム | トップページ | 13年後の謝罪 »

法律」カテゴリの記事

コメント

>預金者の死亡を金融機関が知った場合

これって、一般人の場合どうやって知るんでしょうかねぇ?
知られなければ、ずーと出し入れできるのかなぁ?

投稿: ねこ | 2008年2月11日 (月) 00時32分

ねこさん
特に複数の相続人がいた場合などは、相続人自身が銀行に連絡することがあると思います。
また、被相続人や相続人の債権者が債権保全のために銀行に連絡する場合もあるんではないかと思います。

>知られなければ、ずーと出し入れできるのかなぁ?

銀行が預金者の死亡を知らなければ事実上引き出すことは可能でしょうねぇ。

投稿: おさる | 2008年2月11日 (月) 01時44分

大手はどうか知りませんが、信用金庫クラスだと町内会にアンテナはってるという話を以前に聞いたことがあります。

投稿: クレヨン | 2008年2月11日 (月) 10時20分

クレヨンさん
それワタシも聞いたことがあります。
町内会で亡くなった方がいたりすると、遺族も知らないうちに(近所の人たちが知らせてる?)掲示板に“訃報”が掲載されたりしますから、町内会は情報早いし、正確な情報網を持ってますよね。

投稿: おさる | 2008年2月11日 (月) 12時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/506183/10404701

この記事へのトラックバック一覧です: 相続・銀行預金の払い戻し:

« 団塊世代応援シンポジウム | トップページ | 13年後の謝罪 »