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2008年1月13日 (日)

遺言執行者の謎

遺言執行者とは何者でしょうか。
ものの本によると「遺言の執行のために指定または選任された者」とあります。また「遺言執行者は遺言の内容を法的に実現することを任務とする」ともありました。

具体的な任務の例としては「遺言の検認手続」「相続財産目録の調整」「相続財産の管理」「遺贈があった場合には受遺者への引渡し及び所有権移転登記」「遺言に反する相続財産の処分がなされた場合には、それを是正し遺言に従った分配を実現する」などいろいろあります。民法には遺言執行者の権利義務として「相続財産の管理その他遺言の執行に必要な一切の行為」と1012条に規定されています。

民法1009条には遺言執行者になれない者として、未成年者及び破産者と規定しています。

遺言執行者は遺言によって指定される場合と家庭裁判所が選任する場合があります。

遺言執行者はどんな時に必要なんでしょうかね。もちろん大前提として“遺言”が存在する場合ですが、しかし共同相続人間で相続手続をスムーズに進められるなら遺言執行者はいらないですよね。遺言で遺言執行者が指定されているときはいらないってわけにはいきませんが。
たとえば不動産の遺贈があったとして、相続人が受遺者に対して登記手続きを拒否している場合は遺言執行者が必要になりますね。「遺贈の登記」は法定相続人全員または遺言執行者と受遺者の共同申請とされてますから、相続人に拒否されたら登記申請ができないということになっていまいます。

今日は日曜日恒例のサムライ塾早朝民法講座でした。「相続させる」趣旨の遺言があった場合の学説や判例についての講義だったんですが、平成7年1月24日の遺言執行者の登記義務を否定する判例あたりでグルグル回ってしまいました。遺言執行者については謎の部分がまだまだありそうで、これからが楽しみです。

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コメント

書士会の研修で遺言執行者の話が出るかなと期待したのですが、残念ながらそこまでいきませんでした。

投稿: クレヨン | 2008年1月14日 (月) 10時26分

クレヨンさん
平成7年1月24日判決を発見しました。
原審や平成3年4月19日の「相続させる」趣旨の遺言の判例も載ってます。
http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/casebook/heisei/07/h070124supreme.html

投稿: おさる | 2008年1月14日 (月) 12時48分

よく見つけましたね。私も探したのに見つかりませんでした。
でも、上記のアドレスでも見つからないのですが、、、、、どうして?

投稿: クレヨン | 2008年1月14日 (月) 16時07分

クレヨンさん
なんで~?
検索ワードは“遺言執行者 平成7年1月24日”です。関西大学のウンチャラって書いてありましたが何て書いてあったかまでは…?です。

投稿: おさる | 2008年1月14日 (月) 18時42分

里です。

おさるさん、図書館に行って判例時報をコピーしてきました。
次回はこれを使ってやりましょう。

投稿: サムライ塾の里 | 2008年1月15日 (火) 11時17分

里先生
了解です。
次回のサムライ塾も楽しみにしています(*^_^*)

投稿: おさる | 2008年1月15日 (火) 13時05分

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