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2007年12月23日 (日)

相続資格が重複する妻

日曜恒例のサムライ塾早朝民法講座に行ってまいりました。相続のお話しです。

相続資格が重複することがあります。たとえば実子(夫)と養子(妻)が結婚した場合です(親が再婚同士でお互いの連子を養子にしていた場合など)。この二人を法的に見ると、夫婦としての配偶関係と兄弟姉妹としての法定血族関係が同時に存在することになります。夫が死亡したときに、夫に子も孫も直系尊属(親・祖父母)もいなかった場合、妻は配偶者としての相続人の立場と、夫の兄弟姉妹としての相続人の立場の、二重に相続資格を持つことになることがあります。
夫に他に兄弟姉妹がいなければ問題はありません。その場合は妻が唯一の相続人になるからです。
しかし夫に兄がいた場合、夫の法定相続人は配偶者である妻と、夫の兄弟である兄、兄弟姉妹の立場で妻、ということになります。

兄弟姉妹と配偶者が相続人になる場合、法定相続分は配偶者が全体の4分の3、兄弟姉妹が4分の1になります。同順位の者が複数いるときは等分に分けます。
ということは妻は配偶者として4分の3を相続し、兄弟姉妹の相続分である4分の1を兄と半分づつ相続することになりますので8分の1を、よって相続財産全体の8分の7を妻が相続する、ということになります。

なさそうでありそうなお話しですよね。
ちなみに通常ダンナの両親が亡くなっても妻(嫁)は相続人にはなれませんが、上記の妻はダンナの親が自分の養親でもありますから、ダンナの親(養親)が亡くなった場合の相続人でもあります。
相続面を考えると、なかなかお得な奥様ですね。

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コメント

昨日の兼子先生の講義でも相続案件での質問が何件かありました。
特に争議になりそうな問題は、いかにして協議の土俵に持ち込むかが腕の見せ所と言うことになりそうです。

投稿: クレヨン | 2007年12月24日 (月) 09時57分

クレヨンさん
はーやっぱり行けば良かった(T_T)
“協議”ですね、交渉ではなく。
相続は紛争になる前に話し合いが付かないと、身内なだけにのちのちまで禍根を残します。
関わった専門家の技量がもろに問われる分野ですね。

投稿: おさる | 2007年12月24日 (月) 13時12分

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